「5月相場」の正念場。
GW連休が明け、本格的な「5月相場」が始まります。
前号メルマガ（第211号：5月6日）で指摘した通り、
連休中も安倍政権は「反転攻勢」を続けており、
また、内外でいくつかの「追い風」も重なって、
4月までとはだいぶ異なる相場環境となっています。
日経平均はすでにこれを織り込む形となっており、
連休直前に「本来あるべき水準」に達していますが、
この株価位置を維持し、さらなる上昇が可能かは、
安倍政権の今後の努力にも大いに左右されます。
今週は日中韓首脳会談という大きなイベントがあり、
懸案の日朝協議への足場固めがなされます。
前号メルマガでも詳しく指摘したことですが、
水面下での交渉はすでに進みつつあるものの、
韓国及び米中と違って日本政府のみは、
やや苦しい「別次元の交渉」を強いられており、
「圧力路線」を捨てられない安倍政権に対し、
北朝鮮側も激しい揺さぶりをかけてきています。
外交による「反転攻勢」は正念場といえます。
また、再開される国会に野党を引きずり出して、
1か月強の残り会期で一連の疑惑追及をかわしつつ、
「働き方改革法案」などを成立させるという、
わりと難しい国会対策の成否も焦点です。
野党が勝手に割れて、折れるという「追い風」を、
国会運営にどこまで反映できるか。
国会最終盤で再び立ち往生することになれば、
「安倍おろし」が再燃しかねない状況だけに、
安倍政権にとってはやはり正念場でもあります。
前号メルマガで指摘した通り、
日経平均の上値余地はまだたっぷりありますが、
本当にここから上値をとっていくかどうかは、
これら内外の情勢に対する安倍政権の努力が、
かなり重要な要素として作用すると思われますので、
今日以降の情報にはよく耳を澄ませたいところです。
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