本日の日本市場は4月21日の高値14649.50円をうかがう動きです。

ここを越えれば、14800円、15000円を目指すことになります。

昨日(26日)の引けにかけてをみてもわかりますが、

先日まで売り込んできたヘッジファンドが買いに転じています。

材料のひとつとなっているのが、麻生財相が容認した「法人実効減税」です。

法人税が下がれば、そのぶん予想EPSは上がります。

追加緩和など市場のマインドがよくなればPERも上がります。

EPS×PERが株価ですから、日経平均もTOPIXも上昇します。

法人実効減税でどの程度「居心地のいい水準」が変わるかは、

次のメルマガ(6号:6月1日)で詳しく試算しますが、

市場は今、法人実効減税後のEPSを織り込みはじめ、「思惑」で買い上げています。

5月18日のメルマガ(第4号)で私は、麻生財相が留任と引き換えに、

法人実効減税をのんだことをお伝えしました。

連休の頃からチラホラそういう話が伝わっていたのです。

また、5月後半には政府の「玉」も出てくると聞き、

その都度、メルマガなどでもお伝えしてきました。

さらにいえば、14000円に政府の絶対防衛ラインがあり、

これを割った水準では間違いなくPKO(株価操作)が入ることもまた、

メルマガで何度も強調してきました。

しかし、それらをふまえても、私のエントリー基準を満たしていなかったので、

私自身は今回の上昇局面には乗っていません。

理由はいくつかあります。

法人実効減税の中身がまだ曖昧で、いつから、どの程度になるのか不明であることや、

代替財源次第(配当所得への課税強化等)では、逆に株価の崩落を招く恐れもあります。

実際、財務省・自民党税調を中心に、巻き返しの動きがあります。

ことの代替財源2兆円がどうなるかは注意が必要です。

5月の段階で市場に水を浴びせるような情報が出たら、ここ数日の上昇はパーです。

いずれにせよ、「こうなるだろう」という「思惑」での買いには、

私はついていくことはしませんし、「儲け損ない」も気にしません。

実際に立法化されて形になり、「当然こうなる」という株価水準が存在するのに、

突発的で一時的な一過性の事情でそこから乖離した「異常値」にあるときが、

私の狙う安心、安全、堅実なエントリーポイントです。

相場が上に行くのであれ、下に行くのであれ、

「正常値」の範囲内にあるときは決してポジションをとりません。

一見、地味で臆病にみえたとしても、損をするより100倍マシですし、

私の場合、トータルでみれば、そのほうが断然、パフォーマンスはいいのです。

何より、今の相場は米国と中国の景気が同時に堅調であるという、

ちょっと想定しづらかったラッキーに支えられています。

明日、南シナ海で中越海軍が交戦したり、

NY市場が最高値手前で調整を始めたら、

日経平均はたちまちまた14000円を目指して下落を始めます。

政府の「玉」は、情報としては5月後半から出てきましたが、

具体的な政策として確定されるのは6月中旬以降です。

メルマガで詳しく書いたとおり、

その前に、もうひと波乱ある「トリガー候補日」がありますので、

今は、そこで「異常値」をつけるのを待っています。

もちろん、私の狙ったとおりに波乱が起きる保証はありませんが、

何も起きなかったとしても損をするわけではありません。

あたかも、罠をはって待ってようなものですから、

期待どおりに「獲物」がそこを通らないことも多々あります。

しかし、相場という猛獣に格闘戦を挑んで食い殺されるよりは、

100倍も1000倍もマシです。

市場全体が「異常値」をつけるのをひたすら待つという私の手法は、

ただただ、「負けないこと」に特化したものであり、

相場が上がるとか下がるとかの予測とはほとんど関係ないのですが、

それゆえに、どんな投資手法の方々にとっても、

参考になる情報を含んでいると考え、こうして発信を続けている次第です。

6月以降に向けて、また、気になる情報がたくさんありますので、

今後もブログやメルマガにご期待ください。

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