先週金曜日の日経平均は反発。

前日の「2万4千円達成」による利確の流れから、

300円ほど小さく調整がなされていましたが、

それ以上に突っ込んだ売りは観測されておらず、

むしろ底堅い印象を得た週末となりました。

今週から通常国会も始まりますが、

前号メルマガ(第196号:1月21日)で述べたように、

安倍政権は基本的に「安全運転」を心がけつつも、

株価上昇、景気浮揚には余念がありません。

日本企業の「稼ぐ力」も向上し続けており、

日経平均の「先高感」には根拠があります。

海外で波乱がない、という条件のもと、

順当にいけば今週あたり2万4千円に再トライし、

この水準での「値固め」を完了して後、

次の上昇局面へと移ってしかるべきところです。

ところが。

週末に米国議会で「つなぎ予算」が成立せず、

一部で「政府閉鎖」が発生するという、

ちょっと嫌な事態が発生してしまいました。

無論、野党・民主党も経済への悪影響を懸念し、

与野党及び大統領の協議は続行中ですので、

常に「急転直下の合意」はあり得ます。

また、今回の「政府閉鎖」の範囲は限定されており、

市場への悪影響はそれほどではないともいいます。

しかし、「政府閉鎖」が続けば続くほど、

米国の実体経済には確実にマイナスに作用しますし、

これによってただでさえナーバスになっている、

金利や為替市場にどういう影響があるか、

はっきりと楽観的な見方を提示できる人は、

ほとんどいないのではないでしょうか。

事実、すでに為替は若干の円高傾向を示し、

日経平均に少なからぬ「重石」となっていますし、

こうしたことをたてにとって市場を攪乱し、

それで利益を得ようとする筋はいるかもしれません。

日経平均は「先高感」があるとはいえ、

「高値圏」にいることも否定できませんから、

売りの「仕掛け」が功を奏すれば、

意外な「波乱」があってもおかしくはありません。

今週は日経平均は「2万4千円ラインの値固め」を、

まずは「期待」したいところではありますが、

その前に米国の「政府閉鎖」の影響がどうなるかを、

きちんと見極めておきたいところです。

それ以外にも各国政府や中央銀行の要人発言など、

いろいろと材料満載の可能性がありますので、

「波乱」や「変事」の発生に注意したいところですし、

そうした相場ドラマが展開するなかで、

売買のチャンスがあらわれるかもしれません。

今週はそんな週になるのではないでしょうか。

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