年末のギリギリ、年明け早々の「駆け引き」。
先週の日経平均は23000円ラインに届かず。
クリスマス特有の閑散相場であることと、
板の薄さを狙った大きな仕掛けもみられず、
日経平均は高くも安くもない株価位置で、
やや方向感を失ったような形になっています。
来年に向けての「期待」は根強いですが、
北朝鮮情勢等の「不安」も解消されず、
上にも下にも手がかりがない状況といえます。
前号メルマガ(第192号:12月24日)で述べたように、
現在の株価位置と全体の雰囲気を考えると、
「最高値の更新」には「ひと呼吸」置くのが、
自然ではないかと思われるところです。
ともあれ、今年もあと1週間で終わりです。
「トランプ相場」や「北朝鮮危機」など、
歴史的ともいえる海外事情によって、
相場は上に下に大きく揺さぶられました。
国内政治もまた大変にドラマチックで、
「危険水域」にまで突入した支持率の低下と、
わずか数日で成立した大規模な「政界再編」で、
安倍政権は一時、「絶体絶命」に陥りましたが、
戦後史上、稀に見る「乾坤一擲」の解散戦術で、
日本史上、稀に見る劇的な「敵失」が発生し、
「死に体」だった政権が息を吹き返すという、
ほとんど「奇跡」のようなこともありました。
相場格言では「申酉騒ぐ」といいますが、
昨年以上に「大騒ぎ」となった酉年でした。
来年は「戌笑う」の戌年です。
日本市場には明るい兆しもみえており、
どこまで上昇するかは楽しみですが、
前号メルマガでも書いたように、
大笑いが瞬時に凍ってしまう怖い「転機」の種が、
特に政権の足元で芽吹いていることは、
やはりかなり気になるところではあります。
相場のほうは多少、閑散気味であっても、
政界の「内部」で進む駆け引きというのは、
年末のギリギリ、年明け早々から続きます。
そしてその駆け引きの如何によっては、
来年の相場が大きく左右されかねませんので、
次号メルマガ(第193号:12月31日)は、
大晦日ですので「短縮バージョン」になりますが、
お休みせずにお送りすることといたします。
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