「調整」と「掉尾の一振」について。
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先週の日経平均は足踏み状態となり、
やや調整モードが漂っています。
SQ週の中日に好材料が連続したため、
一時は反転上昇をしかけましたが、
SQを通過しても上値を目指さずに、
少し軟調気味に推移しています。
もっとも、ある程度の調整を経て、
しかる後にまた上昇するというのが、
一般的なリズムでもありますので、
調整自体は悪いことではありません。
ただ、こうして株価が足踏みの間に、
大本にある相場環境そのものが、
大きく変化する可能性があることに、
注意と関心を払っておきたところです。
今週は気になる日程があることを、
前号メルマガ（第347号：12月13日）で、
いくつか述べているところですが、
その懸念材料のうちのひとつであった、
英国とEUの間のFTAをめぐる交渉は、
双方の首脳から続行するよう指示され、
ひとまず決裂は回避されています。
とりあえず「合意なき離脱」の回避を、
最後の最後まで目指すことになるため、
市場にとっては良い材料といえますが、
年末まであと半月と迫っているまで、
交渉の決着と両国の承認プロセスが、
間に合うかどうかはまだ不透明です。
また、米国も日本も新政権をめぐり、
足下から不協和音が聞こえてきており、
来年以降の政治日程を考えるにつけ、
いくつもの懸念があるのも確かです。
こうした懸念をどう乗り越えて、
年末に「掉尾の一振」を成して、
来年につなげることができるかを、
しっかりと見極めて行きたい週です。
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