円安が日本株を下げ、ドル高が米国株を下げる日
昨日の日経平均は、前夜のNYの反発を受けて、寄り付きから窓を開けて上昇。
メルマガ読者の方は「高値圏」の「寄り付き窓あき」の際の値動きを、
もう一度、ご確認いただけたと思います。(メルマガ第22号:9月21日発行の内容です)
レンジの「ど真ん中」の時には「ど真ん中」なりの、
「高値圏」では「高値圏」なりの、法則性と値動きのクセがあるのです。
メルマガでは折に触れて、「先物特有」の値動きについて解説していますが、
ご自身で使う、使わないはともかくとして、
こういう知識のひとつひとつがあるかどうかが、いずれ決定的な場面を左右します。
相場観、法則性、ノウハウのあるなしは、やはり現金を持っている以上に重要です。
今後も、折に触れていろいろご披露申し上げるつもりです。
さて。
9月25日を通過しました。
メルマガ等では、この日までの上昇について、わりと自信のある筆致で触れましたが、
昨日、アベノミクス相場の最高値を更新しました。
順張りの方々はホクホク顔だったと思います。
騰落レシオや25D乖離率などもだいぶ冷えましたし、まだまだ上値余地もあります。
10月3日の雇用統計を契機に、さらに一段高もあり得ますので、
そこまで保持したまま様子を見るという、順張り投資家も多いのではないでしょうか。
しかし、ここから先の買いは、マスコミや証券会社が何と騒ごうとリスクが伴います。
私も、アベノミクス相場での17000円達成は十分可能という見通しではありますが、
まっすぐにそこまで行くかどうかは大いに疑問を抱いています。
昨夜、NY市場が急落しましたが、特に理由があってのことではなく、
「高値圏にあること」「ドル高が進行していること」が重しとなっての下げでした。
古くからの読者はご存じのとおり、私はダウ17000ドルを完全なる「高値圏」として警戒し、
このレベルに差し掛かった時点からNYの調整について見通しを述べてきました。
今回、ドル高が米国株価を押し下げる材料になったことは重大な傾向です。
金融政策の違いから、今後、為替の動きはさらに顕著になると予想されますが、
それが株安の圧力となるのであれば、今後は大いに心配です。
8月頃からメルマガで繰り返し申し上げている、「●割程度の本格調整」は、
十分に根拠のあるものなのではないでしょうか。
米国株が下落すれば、日経平均もつられていったん下落します。
また、円安のデメリットのほうが大きくなれば、ある時点から円安の進行は、
株安を意味するようになります。
繰り返し申し上げて恐縮ですが、日米の金利政策の違いがクリアになれば、
円安ドル高は必ず定着化します。
そして「円安が日本株を下げ」、「ドル高が米国株を下げる」ようになる、
「ターニング・ポイント」の日が来れば、そこがひとつの転機です。
(これらのことについては、次号メルマガ(23号:9月28日発行)でまた触れます)
上がったものは必ず下がり、下がったものは必ず上がります。
アベノミクス相場での日経平均17000円の可能性は高いと思いますが、
私は買うのであれば、いったん調整し、十分安くなってからと考えています。
少なくとも、最高値更新中に買いを入れるのは、いつの時代もリスクがともないます。
逸る気持ちは理解できますが、投資において一番大事なルールは以下の3つです。
すなわち、
第1ルール:「負けないこと」、
第2ルール:「負けないこと」、
そして第3ルール:「第1と第2ルールを絶対に守る」
高値圏だろうが、安値圏だろうが、続伸中だろうが、暴落中だろうが、
「負けない」ポイントでエントリーをしていれば、
日経平均株価にして数百円分の利益は「安心、安全、堅実」に出ます。
「時鳥トレード」はコツコツとそういうポイントを探し続ける作業です。
今後は、昨日の年初来高値をどう超えてくるかに注目します。
16300円台といえば、私が申し上げてきた「3つ目のカベ」近辺ですが、
そこを大きく超えて「青天井相場」に移行するか、「いったん調整」となるかが、
私にとって「8回目の戦い」の焦点です。
いずれにせよ、高いところ、高いところを狙って勝負していこうと思います。
具体的なポイント等については、またメルマガで。
追記1:
次号メルマガ(23号:9月28日発行)では、「株投資家のための不動産投資」について、
前号の続きを書かせていただきます。
「なぜ、株式投資家は金融機関から門前払いされるか」という理由を書きますが、
これがわかれば、「対策」を立てることができます。
「投資で生きていこう」と思う方にとっては、生涯、必須の知識ですのでお楽しみに。
追記2:
何人か「ツイッタ―でブロックされてしまう」という方がおられました。
運営側に聞いてみると、最近、怪しげな業者さん(?)のフォローが増えたため、
自動的に選別してブロックするシステムを導入したそうですが、
そのツールが、誤ってふつうの方までブロックしていたそうです。
ご迷惑をおかけしたことを、慎んでお詫び申し上げます。
ブロックは解除しましたので、お手数ではありますが、
もう一度、フォローをお試しください。
(それでもブロックされる方は、ご連絡ください。個別に対処いたします)
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