昨日の日経平均は小さく反発。

日本市場の参加者心理は、まだ温まってはいませんが、

15800円台で切り返し、16000円台に乗せる動きをみせました。

昨日も書いた通り、G20を受けて中国、欧州、日本の当局が、

今後、なんらかの「玉」を繰り出してくると思われます。

中国はすでに預金準備率を引き下げる追加緩和を実施してますが、

効果がないなら二の矢、三の矢を放ってくるでしょうし、

欧州と日本は次のバズーカも「期待」されています。

この状況で、16100円以下の水準を売り込んでいくのは、

大きなリスクを伴うのは、ある意味、当然ではあります。

また、日本政府も予算通過後の緊急経済対策について、

検討を開始した旨が漏らされました。

官邸の株価コントロールの一環として情報出しですが、

もともと、今国会の法案55本に、ロクな経済対策がないことから、

政府が参院選前くらいに「玉」出しをするであろうことは、

以前から私のメルマガでも指摘してきた通りです。

ようやく各国の材料が出てきそうな状況で、

米国市場は好調な指標を反映して大幅株高となっており、

原油価格もじりじりと上昇を開始しています。

日本市場の参加者心理がどこまで溶けるかにかかっていますが、

日経平均もそろそろ「雪解け」となってもいい頃です。

米国株高を受けて、ナイトセッションでは16500円を超えてます。

このまま、終値ベースで先週高値、16472.50円を超え、

この水準をキープすることになれば、

2月大暴落からの「雪解け」となり、自律反発となると思います。

その場合、週末の米国雇用統計からメジャーSQにかけては、

先月とは違った動きになるかもしれませんので、

次号メルマガ(第98号:3月6日発行)でまた、

見通しと戦略を考えてまいりたいと思います。

(やはり、来週以降は相当に面白いことになりそうですね)

ただ、「雪解け」といっても、どこかで限界はきます。

世界経済を不安に陥れた問題の根本原因が解決されない限り、

各国当局の「玉」が尽き、効果が尽きた段階で、

再び売り崩す動きが出てくることでしょう。

英国のEU離脱や、米国のかなりアレな大統領候補者など、

ウルトラ弩級の「危機シナリオ」も新たに台頭し始めています。

全ての基本は「下がったら買う、上がったら売る」です。

「雪解け」の機運にのって買われる方々は、

頭のどこかで「引き際」を考えながら買うことが肝要と思います。

このあたりもまた、次号メルマガで。

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