昨日の日経平均は大幅続伸。手堅く15900円台を固めてきました。

折からの予算委員会での政府側答弁はいずれも無難な線を維持しており、

9月の上昇をもたらした先高感はまだ継続しています。

しかし、何があるかわからないのが株式投資です。

とりわけ、米国雇用統計からSQ週にかけては「魔の一週間」。

理論も材料も全く無視して値が動くことがありますので要注意です。

彼らは「伸びない」と思ったら、一気に攻めに転じてきます。

昨夜のNYダウの下げで、今日は小安く始まるでしょうが、

今日、明日くらいに、15800円近辺で頭打ちになったら、

一気に数百円下げて下値模索となる展開も十分にあり得ますので、

長期トレンドに「順張り」でロングポジションの投資家は、

十分な覚悟と準備をしておくべきかと思います。

いずれにせよ、目下の日経平均を決める最大のファクターは政府ですので、

公的資金がどう動くかに市場の思惑は集中しています。

私としては、このような「丁半博打」相場はやりにくいので、

政府とヘッジファンドの双方の動きを観察することに専念しております。

さて。

政策にはターニング・ポイントがありますが、それは海外政府も同じです。

このブログは日経平均株価を扱っていますが、日本市場の値動きは、

かなりの部分で海外の動向に大きく左右されることはご存じのとおり。

とりわけ、米国と中国の市場の動きは決定的です。

その両国に、何らかのターニング・ポイントが近づいてきたらどうでしょう?

それこそ、「思惑」や「駆け引き」の材料となり、

日本人や日本政府のコントロールできないエネルギーを相場にもたらします。

だからこそ、私はチャートをあんまり参考にしないのです。

どんなによい足型を維持していても、産油国などで政変ひとつあればパー。

日本政府の政策に期待し、持ち株企業の製品に自信があったとしても、

海の向こうの一発の銃弾から発生した政情不安で一気に破産し、

一家そろって首をくくることになるケースは古今東西山ほどあります。

チャート上のシグナルなど、往々にして屁のつっぱりにもならないのです。

すでにメルマガでは何度も詳しく書いていますが、

この11月を境に米国の状況が大きく変わる可能性が大です。

日経平均にとっても、甚大な影響が出るおそれがあります。

また、今年、株価が「大底」に達しなかったのは、

日本政府のPKOが効果的だったからという側面もありますが、

中国の習近平政権が権力を掌握したことが決定的です。

このあたりは過去のメルマガでも何度も触れたことではありますが、

「江沢民側が負けた」とされる時期と、日経平均の上昇はほぼ符合してます。

その中国に、またぞろ試練が襲いつつあります。香港です。

さて、いったい習近平政権はこの問題をどう解決するのでしょうか。

どんなにアベノミクスがうまくいっても、米国と中国がごたついたら、

それは砂上の楼閣のように崩壊していきます。

投資において、メガトレンドをきちんと押さえることは、

非常に大切な事柄です。

そろそろ2015年の足音がしてきましたので、

次回メルマガあたりから、

来年のアベノミクスの「到達最高点」の可能性などを分析してみたいと思います。

今年のうちにもまだチャンスは来ますし、来年のことを言えば鬼が笑いますが、

たぶん、日本で一番早い、(そして最も正確な?)来年の分析ではないでしょうか。

とりわけ、先月あたりアナリスト諸氏の言うことを真に受けて、

「17000円が近い」といって高値掴みして塩漬けに苦しんでおられる方々は、

今後の投資戦略を考える上でも、日、米、中の三極の動向だけは、

押さえておかれたほうが賢明だと思います。

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