「火事は最初の1分。選挙は最後の1分」
昨日の日経平均は小さく反落。
前日の大幅高の反動もあって、
一時的に29000円ラインを割り、
安値で推移していたものの、
それ以上に売り込む動きはなく、
むしろ押し目買いが入った結果、
前日終値とほぼ同じ株価まで、
なんとか戻して引けています。
やや「上ブレ」気味ですので、
ここから上値をとっていくには、
それなりの材料が必要ですが、
選挙の「後」に対する期待も、
まだ残っているという状況です。
政党が行った調査の内容とは、
いくらか開きがあるようですが、
報道各社のアンケート調査では、
与党の「議席の減少幅」は、
さほどではないという報道が、
相次いで出ていることもあり、
これも市場の安心感の広がりに、
一定の効果を与えているようです。
しかし、やはり「選挙は水物」。
各社のアンケートの方法にも、
よく注意する必要もありますし、
僅差で競り合う選挙区というのが、
これほど多くあるという状況は、
2012年以来、初めてのことであり、
当日の天候や主要人物の発言等で、
ガラリと情勢が変わり得ることが、
最後の最後まで警戒されます。
やはり、
「火事は最初の1分。選挙は最後の1分」
までが要注意で、最も大切だといえます。
議席が減るのは「仕方ない」にせよ、
岸田政権の「議席の減少幅」が、
どの程度になるのかによって、
その後の政界全体の展望も、
株価シナリオも大きく変わるため、
次号メルマガ（第393号：10月31日）で、
そうしたあたりを勘案していきつつ、
今後の株式市場を分析する予定です。
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