世界的な「コロナバブル」の行方と日本の「後継政権」。
昨日の日経平均も続伸。
さすがに2万3千円近辺になると、
利益確定の売りに押されてしまい、
寄り付き天井になって下落し、
一時、マイナス圏に沈みましたが、
下がったところでは押し目を拾い、
買いを入れる動きもみられました。
「バブル」はまだ継続中といえます。
「パンデミック」の「最初の衝撃」から、
北半球の主要国が回復しつつあることが、
指標の上でも確認できていることも、
上昇にエネルギーを与えています。
日米欧中が巨額マネーを投入して、
株式市場を押し上げた効果は、
今しばらく持続するとみられており、
株を売り崩していくような動きは、
現時点ではまだまだ見られません。
ただ、株価が「コロナ前」に戻っても、
実体経済は「コロナ前」の水準まで、
速やかに回復できるかどうかの点は、
よくよく考えておく必要があります。
「第2波」の懸念が増大するなか、
どの国も経済を本格稼働はできず、
米国等でも雇用情勢は一層悪くなり、
人々の不満や不安は増大しています。
こうしたフラストレーションの蓄積が、
米国や中国で様々な異常事態となり、
国内政治に危うさをもたらしています。
また、各国の国内が混乱すればするほど、
対外政策が強硬になり、対立が増して、
国際協調の機運が遠ざかっています。
財政出動にも緩和マネーにも、
どちらも賞味期限があるものですが、
相場環境が根本的に不穏になるなかで、
一時的な「玉」で株が吊り上がる現状に、
胸騒ぎを覚えている人も多いようです。
日本国内もまた与野党の双方において、
国会閉会「後」の政局劇を睨んで、
これまでにない動きが広がっており、
安倍政権の今後と「後継政権」を睨み、
様々な「駆け引き」が表面化しています。
安倍政権の経済政策、株高政策が、
どの程度、維持されていくかの点は、
全ての投資家に影響するでしょうから、
次号メルマガ（第320号：6月7日）では、
想定される「後継政権」の性格についても、
現時点の主要シナリオを分析する予定です。
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