トランプ大統領訪日「後」の株価シナリオ。
（午前0時半の更新です）
昨日の日経平均は反発。
訪日しているトランプ大統領の発言や、
安倍総理による一連の「外交戦」と、
また国内政策の「玉」への期待で、
売り込んでくる動きは影を潜めました。
ただし、売買代金は記録的な低さであり、
積極的に買う動きも広がってはおらず、
後場ではほとんど膠着した状況となり、
「様子見」モードの値動きとなっています。
今夜は米国市場も休場ですし、
騒動の発信源のトランプ大統領が、
まだ日本で歓迎を楽しんでいることもあり、
ナイトセッションもほぼ動きはありませんが、
ここ数日の間だけでも世界は大きく動き、
6月以降の相場シナリオに影響を与える、
大きな材料が出てきているのは確かです。
前号メルマガ（第266号：5月26日）では、
安倍総理の「外交戦」が一定の功を奏し、
日経平均に良い材料となる可能性について、
その理由とともに分析したところですが、
日本政府・日銀が最も警戒した事態は、
当面、回避することに成功したといえます。
史上初の3か月連続となる日米首脳会談の、
最後の回となる6月末までの間には、
想定外のプラスアルファの話もあって、
米国に恩を売る可能性も出てきています。
無論、米中関係や英欧、また欧州情勢と、
途方もない混乱の種は尽きていませんが、
国際秩序が大変動しつつあるこの時期に、
日本が外交的な得点を挙げ続けることが、
日経平均にどんな影響を与えるかは、
今から考えておいて損はないと思われます。
トランプ大統領が日本を去って後、
日本国内ではいろいろな話が具体化し、
表面化してくると思われますが、
大きな枠組を追い切れているメディアは、
あまりないようにも思われますので、
投資家一人ひとりが先入観を避け虚心坦懐に、
相場環境の変化を掴み取りたいところです。
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