「平成最後の週」の日経平均株価。
先週の日経平均は22000円を突破し、
底堅い動きとなりました。
英欧、米中の問題が「先送り」され、
世界経済の「黒雲」が後退するなか、
「日米協議」も首尾良く進んだことが、
日経平均を押し上げる力を生みました。
また、「平成最後の国会攻防」が、
先週来、激しく展開していますが、
とりあえず先週の攻防の成果として、
安倍総理は来月半ばくらいまで時間を稼ぎ、
野党の追及をかわすことに成功したことは、
前号メルマガ（第261号：4月21日）で述べました。
このように内外で下ブレ不安が後退して、
「平成最後の週」を迎えることになりますが、
しかし、内政・外交ともに「静謐」のなかで、
新時代を迎えられるかというと、さにあらず。
統一地方選を受けて永田町が動揺しており、
「解散風」があちこちに吹き始めています。
また、安倍政権は大型の外交日程を組み、
7月までの政権浮揚策に余念がありませんが、
いずれにせよ「賭け」であることは間違いなく、
この「賭け」に勝つか負けるかによって、
日経平均の未来には天と地の違いが出ます。
「政治的静謐を確保して改元する」という、
当初からのコンセンサスとは真逆の形で、
内外ともそわそわして落ち着かないなかで、
「令和」時代を迎えようとしています。
史上初の10連休の日本市場への影響など、
見通せない要素がいくつも存在するなかで、
こうして「平成最後の週」を迎え、
「令和」への準備をすることになりますが、
情勢は良い方にも悪い方にも急激に、
大きく変化する可能性は常にありますので、
気を引き締め直して情勢を分析し続けます。
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