「外交戦」と臨時国会の注目点、注意点。
昨日の日経平均は大幅続伸。
後場では少し値を消しましたが、
前場は一時400円超を記録しました。
米国株の反騰や安倍政権の「玉」が、
先週からの下落モードを止めています。
ただ、売買高はさほど膨らんでおらず、
押し目を狙った買いは多くないようです。
昨日、一昨日と反発しているわけですが、
一気に2000円も下げたことを考えると、
まだ半値戻しの水準にも至っておらず、
危機が去ったと判断するには時期尚早です。
トランプ政権は若干、たじろいではいますが、
米国の長期金利は下落に向かってはおらず、
米中は依然として対決ムードにあります。
「中国が優遇されている」と難癖をつけて、
米国が万国郵便連合を脱退するとのことですが、
一度定めた中国という「敵」を念頭にして、
国際社会を揺さぶる戦法は健在といえます。
トランプ政権の一挙手一投足に、
日本市場を含む世界全体が、
右往左往する展開はまだ続きそうです。
こういう非常に厄介な状況で、
来週から安倍政権の反撃は本格化します。
「外交戦」の成果がどうなるのかに、
長期的な日本経済の未来がかかりますし、
国内政策の「玉」を出せるかどうかは、
安倍政権の命運を左右する話であり、
それは日経平均の値動きに即、反映されます。
安倍政権が準備する「玉」は豊富ですが、
政権全体が窮地に陥りかねない材料も多く、
これをどうしのいでいくかに、
今後の日経平均はかかっていますので、
次号メルマガ（第235号：10月21日）では、
いよいよ大詰めを迎える「外交戦」と、
来週から始まる臨時国会の攻防を中心に、
その注目点、注意点を分析する予定です。
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