この先の「新しい相場環境」と日経平均。
昨日の日経平均は反落。
2万2千円ラインを回復したことをうけて、
「やれやれ」とばかり利益を確定する売りに、
終日、押されて上昇がストップしました。
少し「円安」が進んではいますが、
株価のほうはこれと連動しない展開です。
直近3日間でそれなりの上昇幅があったことで、
機関投資家が利確したくなり易いところですし、
米国市場がお休みであることなど、
「様子見」をしたくなる理由もありますが、
大暴落の震源地だった米国株の戻りに比べると、
日経平均の買い戻し速度はやはり遅いです。
昨夜は米国の「長期金利」がやや上昇し、
米国株を7日ぶりに下げています。
金融当局をめぐる今後の日程を考えても、
「金利」や「為替」がこのまま落ち着くのか、
もう少し様子を見る必要がありますし、
前号メルマガ(第200号:2月18日)で指摘した、
日銀の「新体制」による金融政策の見通しや、
安倍総理の権力基盤や今後の「玉」などを考えると、
日経平均の「先高感」がどこまで維持できるかのか、
まだ判断を留保せざるを得ないところです。
予算は予定通りに衆院を通過しそうですが、
国会での安倍政権は防戦一方の火だるま状態であり、
秋に向けて政局的な思惑も台頭しています。
こうしたことを織り込みながら、
「暴落後」のコンセンサスが形成されつつあり、
先日来、申し上げている「本来あるべき位置」、
つまり、日経平均の「居心地のいい水準」が、
「暴落前」からスライドするのかどうかが、
現在の相場の焦点といえましょう。
実際、今年の年央以降のことを考えると、
市場をめぐる環境が今と同じとは思えず、
一足早く「新しい相場環境」に適合すべく、
コンセンサスが形成される可能性はあります。
次号メルマガ(第201号:2月25日)では、
そのあたりを中心に分析を述べる予定です。
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