(午前0時の更新です)

週明けの日経平均は朝から急上昇。

16300円台から現物は16600円台、先物は16700円直前まで、

強い勢いで一挙に駆け上がりました。

もっとも、16600円台までの上昇は「当たり前」であるのは、

前号メルマガ(第108号:5月17日発行)で書いた通りです。

また、「時鳥トレード」のセオリー通りとも言えます。

前号メルマガなどを参考に寄り成りで買いを入れた方は、

すでに利確されたか、含み益を乗せたまま、

本格的な上昇局面を待っておられるところでしょうか。

ただ、後場で崩れてしまったのは「なんかヘン」です。

あの急失速の形には、妙な違和感を感じますが、

一応、合理的な下落理由を列挙するならば、

中国市場が重しになったという事情に加え、

菅官房長官がわざわざ「増税先送りの決定」を否定し、

安倍総理がわざわざ「解散しない」と念押しするなど、

政権中枢が自ら「期待」を削ぐが如き発言がありました。

また、東京五輪の「不正誘致」問題で、

日本政府も疑惑捜査の事実を認めざるを得ず、

欧州を中心に「返上論」が急浮上しているなど、

タイミングが悪く、間が悪い事柄が連続しました。

(もし「東京五輪返上」となれば、日本経済は大惨事です)

さらにいえば、いくつかの観測気球は上がっているものの、

政府の具体的な「玉」はまだ出ておらず、

相場全体が依然として、政策「期待」の段階にあります。

また、「本当の分水嶺」のきっかけのひとつである、

18日のGDP速報値発表までは、やはり大勢が様子見でしょう。

なかなか本腰を入れた買いが入りづらく、

ある程度上昇したら利食いに押されてしまうのも、

ある意味、無理はないと言えます。

前号メルマガに詳しく書いたように、

本格上昇のための環境と状況は整いつつあり、

政府・日銀の断固とした決断と行動が「期待」されます。

きちんと「期待」通りに動けば、株価も戻るはずです。

しかし、このまま何もせず、同じことを繰り返していては、

やがて「アベノミクスの終焉」を迎えることは、

かなり確度の高い未来として内外の投資家も認識しています。

「アベノミクスの終焉」は株式市場にとっての悲劇であり、

政権の未来にも大きな大きな影を差すことになります。

政府・日銀が動くか、動かないか。それが問題です。

今は、そういう意味での分水嶺です。

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