5月、6月の乱高下
今週はのっけから、
「想定外」の勢いで、ウクライナ情勢懸念が米国市場を直撃し、
そのあおりで、水曜日の日経平均もぐんと下げました。
しかし、一週間が終わってみれば、ちょうど14200円あたり。
米国ではイエレン議会証言、日本ではオプションSQと、
すっかり恒例となったイベントで、日米ともに上下に振り回されたものの、
私のいう「居心地のいい水準」にピタリとおさまったまま、
週を通して、400円ほどの狭いレンジ内での値動きに収支しました。
先週のメルマガ（第2号）では、
「（グローバル・リスクなどの）前提に変化がない限り」という条件で、
「連休明けしばらくは落ち着いた展開になるとみています」
と書きましたが、日米それぞれに突発的な波乱要因はありましたが、
だからといって、そのままメチャクチャに売り込まれて底が割れることもなく、
最終的には、やはり「落ち着いた展開」におさまっています。
メルマガでの分析の前提となったのは、「外部要因」の落ち着きです。
週の前半、ウクライナ懸念でふたたび米国株が売り込まれましたが、
実際のウクライナの様子は、日本で報道されているものと相当に違います。
そのため、前回と違って、暴落には発展しないと判断し、（警戒はしたものの）出動は見送りました。
（ただし、新ウクライナ政府は予想以上にクレイジーで、「攪乱要因」ではあります。
ウクライナ情勢の本当の姿は、次のメルマガで詳しく補足します）
後は、オプションSQによる乱高下は「ノイズ」のようなものですので、
イエレン議長が市場に対して、必要な対話をしっかりやれば、
当面は、米国経済の諸指標を反映して、堅く推移するのは当然です。
また、日本市場に目を転じれば、
年初からずっしりとのしかかる、
１）消費増税にともなう重し
２）中国失速懸念にともなう重し
という「下落要因」と、
これに対抗する、
①米国株高
②追加緩和「期待」
③成長戦略「期待」
の「上昇エネルギー」が、綱引きを演じています。
現時点では、この両者が「奇妙な均衡」を保っていますが、
来週あたりから動きが出てきそうです。
5月後半から7月にかけて、
政府は一連の「玉」を繰り出してきますが、
それらに対する「期待」、「好感」、「失望」が、
いちいち市場に乱高下をもたらすことになるでしょう。
私達としては、ここが「狙い目」です。
政府が繰り出す、一連の「玉」の見通しは、
次のメルマガ（第3号：11日配信）で詳しく書きますが、
異常な「期待」で「異常値」まで上げたら「売り」のチャンス、
行き過ぎた「失望」で「異常値」まで下げたら、
「基盤的国策銘柄」を仕込むチャンスです。
その「トリガー」となりそうな日はいくつもありますから、
市場が騒ぐのを冷静にみながら、「これぞ」というチャンスを確実に掴みましょう。
大きなチャンスが、迫っています。
追伸、
メールマガジンに思った以上の反応をいただいています。（その一部をご紹介します）
次号以降もどうぞ、ご期待ください。
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ものすごく複雑なことを書いているのに、わかりやすいというのが実は一番すごいところだと思います。
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