「コロナ後」「バブル後」の不安と相場の展望。
先週末の日経平均は下落。
長期金利が落ち着いたことで、
週の中盤にはバブルが再燃し、
3万円の大台を再突破しましたが、
その後、また台頭した不安要素に、
大きく売られる展開となりました。
前号メルマガ（第361号：3月21日）で、
それぞれ詳しく点検していますが、
ひとつは「米中対決」であり、
もうひとつは日銀の「修正」です。
株式市場を直撃してしまうような、
具体的な材料は出ていませんし、
「バブルの燃料」は続いています。
日銀の黒田総裁は市場に配慮して、
最大限の株価下落防止策を明言し、
動揺を防ごうとしているなど、
万全を期しつつあります。
しかし「米中対決」にせよ、
日銀の金融政策の在り方にせよ、
大きな転換点を迎えつつあり、
行く先はバラ色とはいえないため、
市場がこれをどう受け取って、
どう織り込んでいくのかを、
見極めていく必要はありましょう。
コロナ禍を抜けるという希望が、
少しづつ灯っているところですが、
「コロナ後」「バブル後」の世界は、
それほど明るいとはいえませんし、
世界と市場はそうした現実に、
否応なく直面していきそうですので、
そのつもりでの戦略が必要といえます。
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