「政局ドラマ」への期待と「落とし穴」。
先週の日経平均は大幅上昇。
「買い戻し」が主導となって、
「戻り」の局面が続いた結果、
「半値戻し」などのメドを、
次々と達成していきました。
そこに飛び込んできたのが、
岸田総理による退陣の表明です。
後継指名のない退陣劇であり、
「派閥の力学」とは異なる形で、
想定外の総裁選となりそうなのは、
前号メルマガ(第539号:8月18日)で、
詳しく分析したところであります。
それゆえに自民党の人気回復に、
一定の効果を得られそうである上に、
清新な新総裁が誕生したならば、
秋の政治ドラマはまた想定外に、
ドラマチックになるかもしれず、
株式市場としての一定の期待を、
高める効果を生んでいるようです。
もっとも、この株高効果には、
いくつもの「落とし穴」が、
今から指摘され得ることもまた、
前号メルマガで指摘しています。
期待が高まっているところですが、
信頼するに足るシナリオなどが、
限られているという一方で、
思惑通りにならない事情なども、
背後で燻っているところです。
まだまだ「ドラマ」はこれからで、
右に左に揺さぶられそうですが、
投資家としては株価位置を確認して、
相場環境がどう推移しているのかを、
判断し続けるより他はありません。
いずれ落ち着くべきところに、
落ち着くのは確かではあります。
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