米中が激突する「主戦線、第2戦線、第3戦線」と日経平均。
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先週の日経平均は「暗転」。
米国、欧州、東アジアでの悪材料で、
先月来の上昇の勢いがすっかり止まり、
「2万2千円の攻防」に失敗しました。
世界中を景気後退の懸念が覆っており、
日経平均にも「重石」となっていますが、
各国指導者の努力でこうした黒雲を、
吹き払えるかどうかは不透明な状況です。
今週は「米中対決」に注目が集まり、
「決裂」せずに「協議」が続いていくか、
市場も大いに関心を寄せると思われますが、
米中が激突する「主戦線」である「貿易戦争」は、
米中双方の政権にとって譲れない一線をめぐり、
妥協の兆しがどちらにもみえてきません。
一方で香港情勢が中国政府を揺さぶります。
中国はデモの背後に米国がいると考えており、
また、米国も香港の件を無視できないことは、
前号メルマガ（第285号：10月6日）のなかで、
その理由とともに分析したところですが、
香港が「米中対決」の「第2戦線」となれば、
双方の歩み寄りはさらに困難になります。
しかも、前号メルマガで指摘した通り、
早ければ年内にはより深刻なインパクトで、
「第3戦線」が開かれる恐れすらあり、
実際、その環境が整いつつあるところです。
これらは日経平均の未来を左右するどころか、
日本の政治、経済、社会のあらゆる方面に、
大きな影響を与えると思われる要素ですので、
今週以降、よくよく注視しておく必要があり、
動きが出たら適宜適切に対処したいところです。
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