「野党の不手際」と「与党の弱点」と相場の展望。
先週の日経平均は上昇。
米国での不安が後退したため、
売られていた分が買い戻され、
そこに日本の衆議院が解散され、
「総選挙のアノマリー」の通り、
大きな戻りが発生した格好です。
衆院選の序盤は岸田政権による、
「奇襲」の効果が出ているようで、
個々の選挙区の勝敗もそうですが、
岸田氏の「求心力」が増したことで、
その後の政権運営に対する効果も、
前号メルマガ（第391号：10月17日）で、
具体的に指摘しているところです。
もっとも、「スピード解散」とはいえ、
選挙戦はやはり長いわけですし、
中盤以降に情勢が大きく変化し、
思わぬ不覚をとるという可能性も、
まだ残されているのは確かです。
野党に不手際はあったとしても、
与党の弱点も否定できないわけで、
それらが数十の選挙区において、
勝敗を決める可能性もあるため、
最後まで油断は禁物といえます。
選挙に際して何を打ち出すかが、
大変に重要な要素であるのに加え、
刻々と変わる選挙情勢によって、
議席がどう定まっていくのかを、
市場への影響の観点からも分析し、
相場の展望を見極める必要があります。
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