4-6月期のGDP速報値に波乱はなく、少しほっとしました。

おかげで日経平均も上昇。

NYも下げが一服していますから、お盆明けにはもう一度15500円を目指すかもしれません。

そして、バカンス明けのファンドマネージャー達が相場に戻ってきたら、

7月からの死んだような均衡が破られ、上か下かへの大きな動きが始まるでしょう。

政権の経済政策が信認されれば大きく上へ。

内外に不安な要素が出てくれば大きく下へ。

いずれに行くにせよ、安倍政権の経済運営は今、剣が峰にあります。

そして、どうやら安倍総理はひとつの大きな決断をする模様です。

それがどういう内容か、そしてどういう結果をもたらすのか、

もう少し情報を整理し、週末のメルマガ(17号:8月17日発行)で書かせていただいます。

やはり、アベノミクスとは徹頭徹尾、「政策相場」です。

先進国の政策当局が、大恐慌やリーマン・ショックなどの経済危機に対応して、

政策主導で窮地を脱した事例はこれまでもありますが、

日本ほどの先進国がこれほど徹底した「計画経済・計画景気」で景気浮揚を演出するのは、

過去に例をみません。実に歴史的な「大実験」のさなかに私たちはいます。

安倍政権の「叡智」が正しく発揮され、「計画表」のとおり行く限り、

景気は確実に良くなり、日経平均株価もぐんぐん上昇します。

私の試算でも、18000円や20000円は決して不可能ではないことは、何度も述べました。

しかし、「計画表」から逸脱した数値が出たり、「計画」を実施できない事情が発生すれば、

この「計画経済・計画景気」そのものが「砂上の楼閣」だったことになり、

たちまちに資金が逃げ、売り込まれ、みじめな結末が待っています。

今、私たちが戦っている相場とは、そういうルールで争われる特殊なゲームなのです。

アベノミクスが勝利をおさめるかどうかは、神のみぞ知るです。

黒田総裁や甘利大臣は、国家の存亡をかけた一戦の最高司令官のような存在で、

昔でいうと東郷平八郎元帥や山本五十六元帥のような役割を担っていますが、

国家の総力をかけた戦争に、東郷元帥率いる連合艦隊は勝ち、山本元帥は負けました。

戦争は常に霧の中にあり(the fog of the war)、

明日、何がどうなるかわからない狂騒と悲観の状況を、皆が手探りで戦いますが、

アベノミクスが挑んでいる「経済復活戦争」も同じようなところがあります。

「3本の矢」というコンセプトは世界の度肝を抜きましたが、

本来なら経済政策の要諦は簡素かつ明快であるべきところ、

マネタリズム、ケインジアン、新自由主義とそれぞれ相反する経済哲学の政策を一斉投入し、

機械仕掛けのような精緻なタイムスケジュールでもって運営しているわけです。

しかもそれを全部、先の見えない「霧」の中でやっています。

米国、中国、中東、欧州、ロシア、新興国で、何か不測の事態があればパーになりますが、

それらは全て日本政府のコントロールできないことばかりです。

これで全部うまくいけば経済政策史上の奇跡として、今後、世界中全ての教科書に載るでしょうが、

今の段階で、アベノミクスがうまくいくと断言できる人は、世界中どこにも存在しません。

アベノミクスがどうなるか、本当に世界中の誰もわからないのです。

はっきりしているのは、何かとても素晴らしい未来か、とても悲惨なことか、

どっちかがやってくるということだけです。

私たちは無論、日本国民として義務を果たし、きちんと働いてきちんと納税します。

日本人ですから日本を愛していますし、国家の危機にはできることをやって貢献します。

しかし、安倍晋三さんとその周辺の人々が始めた「アベノミクス」の成否によって、

私たちの未来が左右されるなんていうのはバカらしい話です。

安倍政権の方々は個人的にもよく存じ上げる、立派な方も多いのですが、

だからといって、彼らの乾坤一擲の大ばくちに付き合って、

私たちの貴重な財産をリスクに晒すつもりはさらさらありません。

アベノミクスがどうなろうとも、私たちは生き乗り、巨富を掴む。それだけです。

8月後半からの相場が、上に行こうと、下に行こうとどっちでもいいのです。

上に行けば上のほうにあらわれる「安心、安全、堅実」なゾーンで売り、

下に行けば下のほうにあらわれる「安心、安全、堅実」な大底買いをする。

日々、感情を交えず、虎視眈々と「時鳥トレード」のチャンスを待ちつつ、

コツコツ、コツコツと「日経平均先物の秘密エントリー・ポイント」で「複利の力」を使う。

これに徹するのみです。

読者の皆様も、お盆は先祖のお墓に手を合わせることと思います。

いい時代を生きたご先祖様もいれば、悲惨な時代を生き抜いたご先祖様もおられます。

私たちもこの難しい時代をどう生き残り、次世代につなげる巨富を築くか、

お盆休みに越し方を振り返り、未来を見据え、8月後半の変動に備えましょう。

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