岸田政権の「次の一手」と今後の株価展望。
昨日の日経平均は続落。
米国のCPI発表を前にして、
方向感なく推移しましたが、
やや不安心理に押され気味で、
前日より値を下げています。
もっとも、その米CPIは、
予想よりわずかに高く出て、
FRBによる「引き締め」加速に、
論拠を与える内容になったため、
米国株は一時、大幅安となりましたが、
「物価上昇はピークアウト」の観測が、
市場参加者に広がった結果として、
今度は逆に買い戻しが先行をして、
一転して大幅高へと振れています。
日経平均もこれを受ける形で、
今日は下げがストップして、
買い戻しが入る可能性が高く、
市場が崩落するようなことは、
ひとまず回避されそうです。
とはいえ。
米国FRBによる政策決定の内容が、
実際にどういうものになるのかは、
蓋を開けてみるまではわからず、
「物価上昇」が減速に向かい、
「ピークアウト」するのかの点も、
まだ定かとはいえないわけです。
英国や欧州、また中国でも、
金融市場に不穏な空気が流れ、
いつか大爆発するのではと、
警戒する声も根強くあります。
さらにはウクライナでの戦争も、
依然として予断を許さない状況で、
「核戦争」に発展する可能性も、
西側含む第3国の参戦の恐れも、
消えずに燻っているわけです。
こうした状況で日本の岸田政権は、
支持率の大幅な低下に悩まされ、
「円安」と「物価上昇」への対応を、
強く迫られつつあるわけです。
岸田政権による「次の一手」は、
日本経済には長期的な意味でも、
分水嶺となる可能性もあるため、
大いに注目されるところです。
こうした内外の情勢を整理した上で、
次号メルマガ(第443号:10月16日)で、
今後の展望シナリオを分析する予定です。
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