「閑散相場」のその先を決めるもの。
（午前1時の更新です）
昨日の日経平均は大幅上昇。
先週まで失速気味だったところに、
中国政府の「玉」への期待という、
新たな上昇材料が出たために、
買い戻しと踏み上げが発生して、
やや想定外に上昇した格好です。
ただ、かなりの「薄商い」であり、
多くの投資家が「様子見」でしたから、
「閑散に売り無し」の相場格言の通り、
売りが出づらかったのは確かです。
そこに機関投資家の思惑がぶつかり、
やや不自然に上昇した格好ですが、
市場のマインドがこれで好転したとは、
どうも言い難いといえるのは確かです。
新型コロナの感染拡大が止まらぬなか、
各地の深刻な豪雨災害などもあって、
実体経済が回復するような兆候は、
今もってみえてこないところであり、
ただただ当局のマネーに期待して、
株価が押し戻されたということが、
昨日の上昇劇の実態といえましょう。
ただ、前号メルマガ（第324号：7月5日）で、
中央政界の様子について述べましたが、
「退陣観測」まである安倍総理の側に、
不思議な「求心力」が回復するという、
自民党らしい現象もみられるようです。
誰を担ぐかはともかくとして、
安倍総理らの影響力が強く残り、
政策の継続性が担保されることは、
株価を一定程度、維持するために、
それなりの効果はあるでしょうから、
そうしたことへの注意も必要です。
やがて「閑散相場」のその先に、
「高値圏」でのこの「横這い」現象が、
どういう形で終焉を迎えるのかは、
刻一刻と変化する政界の状況にも、
たぶんに影響され得るところですので、
引き続き注意して分析したいところです。
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