昨日の日経平均はふたたび15300円の攻防。

引けにかけても大きく動かず(終値は15308.49円)、

高値15345.12円
安値15278.22円

その差、わずか66.9円という狭いレンジの中で、

上にも行かず、下にも行かず、

いい感じで煮詰まってきました。

前号のメルマガ(9号:6月22日)ではっきり書きましたが、

私の知る限り、ヘッジファンドは24日の成長戦略発表にあわせ、

日本市場に「失望売り」を仕掛けるつもりでした。

ただし、今回は日本政府が必ず防衛に乗り出すため、

私としてはこの機会に乗るつもりがないことも、

読者への注意とあわせて書いおいた次第です。

実際、24日には何回か売りの動きが観測されましたが、

その都度、強烈な買い支え(PKO)が入ったため、

売り方としては様子を見ざるを得なくなっています。

ただ、日本政府にはここからぐんぐん買い上げるインセンティブはなく、

また、外資であれ個人であれ、ここから上値を追う材料に欠けるため、

買いの主体も見当たらなくなった状況です。

ふたたび東証売買代金も2兆円を大きく下回る薄商いとなり、

上にも行かず、下にも行かず、

市場が膠着状態となったまま、

一足早い「夏休み」がやってきたような感じです。

では、私達も夏休みモードに入ってよいかというと、さにあらず。

どこかの時点で、相場が急変する材料は目白押しです。

私は、アベノミクス相場の天井が昨年末だったとは思っていません。

インフレターゲット政策がそれなりに成果を上げ続ける限り、

資産価格はそのぶんだけ上昇し、超長期的には円安・株高基調です。

(これは純粋に貨幣的な現象であり、国民生活や経済成長とは別の話です)

成長戦略の発表によって、政府の「玉」が出尽くしたとはいえ、

GPIFと追加緩和という「巨象」が出動するのはこれからですから、

年末までに日経平均を上げることも可能です。

基本的に私は、長期的な上昇トレンドは継続中であり、

アベノミクスはまだ終わっていないと考えています。

しかし、その「長期的な上昇トレンド」を、

その都度、叩き落とすべく、幾多の要因が控えています。

また、「政局」という相場の大変動要因もいつ噴火してもおかしくありません。

薄商い相場では、ちょっとしたショックに市場が過剰反応するのが常ですが、

7月相場では、いったい鬼が出るか、蛇が出るか。

週末のメルマガ(第10号:6月29日号)では、

7月相場を動かすかもしれない変動要因と、

そのエントリー候補日、エントリー戦略などについて詳しく述べます。

上であれ、下であれ、動きがあって相場が「異常値」をつけたら、

「安心、安全、堅実」にたっぷり儲けるチャンス到来です。

ただ、私が気にしているのは、

通常国会の閉会と成長戦略の発表で経済政策が一段落し、

次の「玉出し」まで数ヶ月かかる一方で、

法人減税の代替財源探し等で財務省の強烈な巻き返しが始まったことです。

これらの内容次第では、先に説明した「長期的な上昇トレンド」そのものが、

「横ばい」から「下降」へと転じかねませんので、

官邸と財務省のパワーゲームの行方には注意が必要です。

このあたりも、メルマガ(第10号)で分析する予定です。

おそらく、そうした情報や現場の「相場観」とともにタイムリーにお届けするのは、

私くらいしかいませんので、やや張り切っております。

もっとも、繰り返しになって恐縮ではありますが、

株式市場で堅実に儲けるためには、

相場が上に行こうが、下に行こうが、あまり関係ありません。

何日か前に書いたように、うまい人は下落相場でこそ資産を殖やします。

大切なのは、相場の「天」と「底」を正確に読み取り、

まれに訪れる「安心、安全、堅実なエントリー・ポイント」を確実に掴むことです。

それはいつも、突然やってきますので、

「7月相場」で世間が夏休みモードに入ったとしても、

私達は気を抜かず、アンテナを高く掲げておきたいものです。

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