3月下旬の「分水嶺」。賢明な投資家はＡＩを凌駕する。
（午前0時の更新です）
今週から「3月相場」も下旬に突入。
英国のＥＵ離脱問題の行く末や、
「米中協議」における最後の攻防と、
世界市場の全体が上へ下へと、
振り回されそうな日程が並んでいます。
先週は英国に世界が振り回され、
日経平均も乱高下しましたが、
なんとか「離脱日時の延期」の要請を、
英国議会が承認して終わったことは、
「良い材料」だったといえます。
また「米中協議」は熾烈を極めるようですが、
トランプ大統領自身が決裂を回避するために、
米中首脳会談の開催を模索し続けているのも、
一応、「良い材料」にカウントされています。
英欧の交渉も米中の協議も、
決裂すればその瞬間に世界経済の全体に、
下げる圧力が働くとみられてはいますが、
ブレグジットによる危機が「先送り」され、
米中双方がいったん「手打ち」をするなら、
市場には安心感が広がるものと思われ、
少し明るい春を迎えるかもしれません。
まさにそうした「分水嶺」といえますので、
今週も神経を集中していきたいところです。
もっとも。
前号メルマガ（第256号：3月17日発行）でも、
その理由とメカニズムを詳述したように、
一時的に市場が「良い材料」と認識した事が、
実は真逆の副作用や波及効果を産んで、
次の混乱の種となることも多いものです。
ブレグジットの「先送り」や、
「米中協議」の「手打ち」もまた、
そうなる可能性は否めないわけですが、
それには相応の理由があるものです。
この点、現在のAIは全く万能ではなく、
まだまだ賢明な投資家の洞察のほうが、
凌駕している部分も大きいといえます。
いずれにせよ、正しい知識と理解をもとに、
正確な情報をなるべく早く得ることが、
成功の鍵になることは変わりませんので、
今後も有用な情報の提供に努める次第です。
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