世界の激動と、日本の近未来を決める「玉」。
昨日の日経平均は反発。
先週末の大幅下落の反動での上昇は、
前号メルマガ（第243号：12月16日）で指摘した、
例の水準が意識されたものと思われますが、
しかし、いったん上昇してからは上値が重く、
方向感なく漂うこととなりました。
実際、東証の売買高も膨らんでいませんが、
年末にありがちな閑散相場というよりは、
主に海外の不安要因を念頭に置いて、
買うに買えない状況であるといえます。
案の定、昨夜の米国株はまた急落。
景気減速とFOMCへの懸念という事情で、
NYダウが507ドル安という衝撃を受けて、
今日の日経平均は例の水準を下回り、
また「下ブレ」して推移しそうです。
米国、中国、欧州と激動が続くため、
不安の種は尽きるどころか増えており、
来年の世界経済のちょっと大変な状況を、
今から織り込みつつあるのだとすれば、
根が深く先の長い話になりそうです。
もっとも、日本政府もこの現状を、
きちんと認識できているようであり、
安倍政権を存続、延命させるためにも、
いろいろと対策を講じつつあることは、
日経平均にはひとつの救いといえます。
予算案、税制改正案、防衛計画の大綱など、
日本の近未来を決定づける「玉」が、
次々と明らかになっていくところですので、
次号メルマガ（第244号：12月23日）では、
こうした国内要因の圧力も加味しつつ、
年末年始から来年にかけての展望を、
より精緻に分析していく予定です。
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