先週末、SQ通過後となる金曜の日経平均は大きく下落。

先週は火曜から上昇が始まり、17000円台到達もあり得ただけに、

自動車関連のニュースに攪乱されたのは「がっかり」でした。

ただ、SQ週の値動きには、

あまり合理的でない要素が働くものですから、

先週、上げたり下げたりしたことをもって、

その後の傾向を占うのは適切ではないと考えます。

今週にかけて、相場をめぐる環境はガラリと変わっています。

金曜に黒田総裁が「追加緩和」の条件提示をし、

土曜には安倍総理の「増税先送り決断」が報じられました。

「増税先送り」のほうはテレビ出演した自民党幹部が、

「まだ決断してない」と猛烈に否定していますが、

今週出る重要指標でほぼ、前提条件が固まるとみられています。

いずれにせよ、参院選(衆参ダブル?)前に「玉」を出すはずですが、

「増税先送り」も「追加緩和」もオプションにあることが、

総理大臣や日銀総裁の言葉として伝えられたわけです。

これに加えて、長く取り沙汰された「財政出動」や、

総理が外遊先で約束した「構造改革」が、

どんな内容と規模になるか、皆が息を呑んでみています。

また、私は別の要素にも注目しています。

前号メルマガ(第108号:5月15日発行)に詳しく書きましたが、

先週出たいくつかの重要指標を見る限り、

日本市場の「基礎力」は大きく変化している可能性があります。

これらの要素はまだ、ほとんどの方が指摘していないようですが、

先週までとは相場環境がガラリと変わった可能性があると考えます。

確かに、政策パッケージとしてのアベノミクスは行き詰まり、

この先、世界経済に重大なグローバル・リスクも控えていますから、

このまま漫然と今までと同じことを続けていれば、

欧米メディアが言うとおり「アベノミクスの終焉」は近いでしょう。

しかし、安倍政権としても、漫然と死を迎えるわけにはいかず、

できるなら(最低でも)あと2年、生き抜き、勝ち抜いて、

見事にその「本懐」を遂げたいと考え、大勝負に出るとみられます。

年初から暗雲が垂れ込めてきた日本経済に、日はまた昇るのか。

いずれにせよ、今週は大きな分水嶺になると思われます。

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