(現在0時5分。都合により、この時間の更新です)

「何かが起こった」から下がっているわけではなく、

「何が起こっているかわからない」から下げているという状況です。

昨日の下げの直接的なきっかけは中国の指数発表ではありますが、

景気減速のニュースだけであれほど下げることはあり得ません。

先週の大暴落の余波でしばらく相場が落ちつかないのは仕方ないにしても、

市場全体が「次の悪材料」に戦々恐々としているのが真の理由です。

特に、明日、9月3日は習近平体制が勝負をかける重要日程なのに、

中国からの情報がさっぱり入らないのです。

それもそのはず。

北京一帯は今、80万人もの兵力で厳重に包囲警護されていますし、

数百人ものジャーナリストやブロガーが逮捕・拘束されており、

いい情報も悪い情報も一切オモテに出なくなりました。

もし、本当に「とても悪い事」が発生しているのであれば、

漏れ伝わった情報を聞いた人が売りに売りを浴びせるはずです。

また、逆に、「別に悪いことは起こってない」のだとすれば、

かえって、なくてもいい不安を中国政府が増幅していることになります。

過度な情報統制そのものが、「中国危機」不安を招いているわけですが、

これがわからないし、わかっててもできないのが共産中国の限界です。

いずれにせよ、事実を知ろうにも、知りようのない状況です。

確定した情報がないのですから「こうなる」という判断もできません。

よほど「丁半博打」が好きでもなければ、

ここしばらくは、まともな投資家が飛び込むような場面ではなく、

世界市場を振り回せるだけの資金力のある巨大機関が、

不安心理を利用して売り浴びせたり、

不意に相場を急上昇させて個人投資家に踏み上げを食らわせたりと、

好き勝手やって大儲けしている状況です。

メディアやネットではこの乱高下で儲けた人の話が出ていますが、

断言しますが、儲けた人より大損した人のほうが多いはずです。

「安心、安全、堅実」をモットーとする私としては、

こういう「予測不能」の展開が続くことがほぼ確実だからこそ、

前号メルマガで今週を「分水嶺」として、注意喚起をした次第です。

相場に「見逃し三振」はないのですから、

先行き不透明な時は「休むも相場」でなんら問題もありません。

昨日の暴落をみて「売っておけば良かった」と悔やむ人もいるでしょうが、

しかし、中国政府の動きひとつでは急騰も十分にあり得た局面です。

日経平均は数時間で数百円動く非常に荒い相場になっていますが、

そうした値動きのきっかけに、特に何かの材料があるわけではなく、

群集心理、不安心理で不規則、無軌道、予測不能に右往左往する相場を、

コンピューターのハイ・フリークエンシ―・トレードを駆使して、

巨大ヘッジファンドが好き勝手、荒らしているに過ぎません。

私が普段お世話になっている、ある大富豪の老(失礼!)投資家は、

「素人が手を出したら大やけどする地合だけど、

自分を上級者だと思っている人が一発破産するのもこんな時」

と、長年の経験をもとに警戒していました。

いずれにせよ、「確実性」にのみ乗る私は様子を見るしかありません。

ともあれ、この週末まで国内外で何があるか全く予断を許さず、

また、来週は日本国内特有の事情で大荒れが予想されます。

特に、今週は分水嶺です。

もっとも、無秩序、無軌道な値動きを繰り返しているなかでも、

前号メルマガに書いた「ライン」がそれなりに機能し始めてもいます。

大きな混乱を経て、市場のコンセンサスがある程度、醸成されれば、

また、ある程度の自信をもって「水準」の判断が可能になります。

「安心、安全、堅実」の判断はそこからですので、

次号メルマガ(第72号:9月6日)でエントリー・ポイントについて、

そろそろ分析してまいりたいと考えております。

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