昨日の日経平均は最高値更新の直前で大失速。

20900円台なかばから20500円台まで一気に下落しました。

もっとも、下げの直接的なきっかけは中国の通貨切り下げという、

いわば突発的な事情、サプライズによるものであり、

あれがなければ日経平均は年初来最高値に達していたはずです。

中国政府の「目論見」は株価下落を食い止めることにもありましたが、

これが新興国を中心に連鎖的な影響を及ぼしてしまい、

おまけに日経平均株価も急落させたのですから面妖な話です。

「中国で何かが起きた」というニュースに世界中が敏感になるのは、

これもまた、例の「噂」の類のなせるわざでしょう。

ただ、日経平均はもう下がってもいい水準に達しつつありました。

メルマガ読者の方は前号メルマガ(第68号:8月9日発行)をみて、

あらためて私が発表してきた「当面の居心地のいい水準」や、

「時鳥のエントリー戦略」を確認されたことと存じますが、

前号において私が「最初の反落ポイント」としていた株価位置は、

昨日の失速点からなんとわずか●円ほど下のところでした。

中国切り下げサプライズがなかったならば、私が指摘したゾーン内で、

正確に反落が発生していた可能性が高いのではないかと思っていますが、

いずれにせよ、中国に振り回されたというのは表面上の話であり、

すでに「異常値」に達していた日経平均は、

高い確率で反落が発生するゾーンにほぼ達していたのです。

そして、下落の途中にツイッタ―でつぶやいたのは、

「PKOがなければ「正常値」近辺までは下げそうですね。」

ということ。

昨日の下落は一瞬だけ20600円を割ったところ反発を開始し、

夕方から夜にかけて切り返してきました。

これもまた、メルマガ読者の皆様は「水準」を確認されたと思いますが、

前号メルマガで指定した「正常値」上限と昨日の反発ポイントとは、

なんとわずか●●円の誤差です。これも、ほぼ的中といっていいでしょう。

確かに中国に引っ掻き回された昨日の日経平均でしたが、

しかし、野放図に、かつ無秩序に株価位置を決めるわけでもありません。

やはり、その時々の日本経済の実力(日本企業の稼ぐ力)を基準に、

「当面の居心地のよい水準」から大きくは外れずに上下動します。

この、「水準」感が大切なのです。

だからこそ、私は休まずメルマガを発行をし、

この「水準」をその都度新しいものにして読者の皆様にお伝えしています。

もっとも、昨日の私は久々の売り出動の準備をしていましたが、

日経平均が私の売り指値のわずか下で失速してしまったため刺さらず、

おまけに●●省との会合のせいで中国サプライズを数十分経って知ったため、

エントリーするのはだいぶ下がってからになりました。

まあ、下げの「ターゲット」が明快だったので勝つには勝ちましたが、

儲けは130円幅にとどまりました。(詳しいことはメルマガに書きます)

でも、これでいいのです。

日経平均への「上昇圧力」が続く限り、「高値で反落」という、

似たようなことはまた起きるでしょう。

しばらくぐずつくかもしれませんが、

このメチャクチャな株価操縦が続く限り、

もう一度の高値トライはやはりあると考えていますから、

そこでまた勝負すればいいのです。

また、もし、何らかの事情で安倍政権やアベノミクスが大失速して、

このまま下落トレンドに入ってしまえば、

その時はその時でまた、新しい戦略を考えればいいのです。

焦らず、慌てず、諦めず。

チャンスが来るのをじっと待ち、

たんたんと勝利を積み重ねることに徹するのみです。

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