昨日の日経平均は反発。

お盆の「夏枯れ」相場にもかかわらず「上昇圧力」は健在。

終値で20800円に乗せ、最高値更新まであと一息というところです。

昨夜のNYも反発し、今日中の20900円台、

そしてお盆前の最高値更新もあるかもしれません。

買いの方は随分待たれたでしょうが、いよいよですね。

さて、8月11日です。

ちょっとアレな話ではありますが、

ネット上では「8月11日関東東海大地震」みたいな「噂」が流され、

全く根拠不明なのにおもしろがって騒いでいる人々がいます。

さすがにこんなオカルトめいた話には私のコメントは控えますが、

「噂」や「流言飛語」は常にいろいろなものが生産され、

いつの時代の人々もそれを消費し、楽しむのが好きです。

そして、人の口から口へと拡散されていく間に、

原型をとどめぬ形でどんどん増幅されていき、

「瓢箪から駒」で何が起きるかわからないのが恐さがあります。

まあ、この話は今日、大地震がなかったらオシマイですが、

「噂」というのは誰もコントロールできないのが厄介です。

ということでオカルト(?)から現実世界に戻りますが、

8月11日の今日は川内原発再稼働が開始されます。

「再稼働反対」の世論は約6割にのぼりますが、その多くは、

「電力は足りているし、原油価格も下がっているのになぜ?」

という疑問を背景にしているようです。

「なぜ、安倍政権はここまで強硬なのか?」

「強引に進めるというのは、何か裏があるのでは?」

という疑心暗鬼が広がっていることに、私は注目しています。

それは理知的とか、合理的とか、具体的とかいったものではなく、

「そもそも、この政権のやることは何か怪しい」という「イメージ」です。

最近、自民党の人々が嘆いているのは、

「地元がみんな怒ってるんだよなあ」ということ。

今年の春までとは打って変って、選挙区に帰るたびに、

地方議員が地元回りで支持者に絡まれたり、

国会議員が盆踊りに挨拶をさせてもらえなかったりと、

与党に大逆風が吹いていることを実感するそうです。

街の定食屋やショッピングモールなど、

例年なら高校野球のテレビ中継しているところで、

国会中継をしていて、しかもたくさんの人々が見入ってたりして、

そういうことのひとつひとつに与党議員は衝撃を受けています。

やはり、人々は寄ると触ると安保法制の話をして、

「そのうち徴兵制になる」「このまま戦争になる」と「噂」しています。

そうなる可能性があるかどうかはともかくとして、

「やがて街が火の海になる」「やがて核武装になる」と「噂」しています。

実際には「徴兵制」も「核武装」も現実的なハードルが高すぎて、

まず、無理だろうと思われますが、それを与党議員がいくら説明しても、

「きっと嘘だ」と疑われて、さらに「噂」が拡大してしまいます。

政治家としては、この「噂」、そして「イメージ」が怖いのです。

お盆には日本全国津々浦々まで帰省し、

親戚一同が顔をあわせるのがならわしですし、

同窓会で久々に旧交をあたためる人も多いですが、

安保法制や原発再稼働が格好の「噂」のネタを提供しています。

安保法制が衆院通過したとき、

与党関係者は「国民はすぐ忘れる」と言っていましたが、

しかし、メルマガに書いたように時期が悪すぎました。

国民が法案のことを忘れてしまうどころか、

その記憶を呼び覚ますようにテレビや新聞は終戦特集がまっさかり。

お盆休みに会ったお年寄りから戦中戦後の苦労話を聞かされて、

国民が、皆それぞれに過去と未来に思いをいたしているなか、

昨日の毎日新聞の世論調査では、

・政権支持率32%

・自民党支持率28%

まで激減しました。

さて、この2つの数値を足していくつになるでしょうか?

読者の皆さんはこれが何を意味するかおわかりでしょう。

政権にとっては「8月の憂鬱」。

株高ばかりが続くなかで、

もう、ここまで来てしまいました。

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