日経平均はまだ「ゆるやかな下降トレンド」の中にいます。

4月10日に日経平均2万円のターゲットを達成して以来、

昨日まで10日間かけて360円ほど下げた格好です。

それにしても、少なくともアベノミクス相場では滅多にみないチャートです。

先週の金曜日には「梯子を外された」かと思う大きな下げがありましたが、

昨日(月曜日)は寄付から大きく反発し、

面食らった多くの投資家が買い戻しをしたようです。

反発の主体は、19500円ラインを死守したい政府PKOでもあり、

あるいは他人に踏み上げをくらわせたいヘッジファンドでもあったようですが、

昨日朝ブログに書いた中国の預金準備率引き下げの影響も大きかったようです。

ともあれ、いったんはプラス圏まで浮上しました。

ただ、昨日の高値も、まだ先週木曜安値(19742.12円)を下回っており、

引けにかけては売りに押されて小幅ながらマイナスで引けました。

したがって、チャート上は「ゆるやかな下降トレンド」の中にいます。

とはいえ、チャートがあてにならない相場です。

日本市場も政府主導で株価が操作される「政策相場」ですが、

中国も米国も欧州も「政府」の胸先三寸で明日にも相場が急変しかねず、

実際、中国の追加緩和は世界の市場を潤しました。

昨日朝の時点では、19500円割れを試すように思えましたが、

人為的要因で一転して強い反発を示し、大きな陽線をつけました。

私も先週金曜日の下落局面で19710円で仕込んだ売り玉は、

あえて「小刻みに利確する」という戦略にしたがわず、

このまま19500円まで走る局面があるかどうか様子をみていましたが、

急反発してきましたので、いつもどおり19700円で機械的に「撤退」。

一時は200円幅に近い含み益を抱えていたことを考えると、

ザンネンではありますが、ま、こんなこともあります。

3月から、私の狙いはずっと「ターゲット2万円達成からの反落」でした。

その狙いは悪くありませんでしたが、ストンときれいに落ちませんので、

なかなかに苦戦する状況が続いています。

昨日もまた「小刻みな利確」で100円幅くらいが正解だったようです。

まあ、「2万円からの反落」を狙った「戦い」で、19600円台までの下げで、

ここまでの累計利益が360円幅ですので合格点ではあろうと思いますが、

なんともすっきりとしないやりづらい相場です。

しかし、こういう時にこそ戒めたいのが、「熱くなったら負け」ということ。

「●●なはずだ」「●●になるべき」と思っても、そうならないのが相場です。

「調子が狂う」「様子がおかしい」という時は、必ずあります。

ですが、「思うようにいかない」「損が出た」といって熱くなったら、

必ず相場に翻弄され、手ひどい損害をこうむってしまいます。

焦ったら負け。熱くなったら負けなのです。

あらかじめ、自分で決めたルールにしたがい、

明確に「これは下げる」と自信の持てる状況が来るのを、

淡々と、感情を交えずに待ち続けるほかはありません。

最悪なのは、どうしていいかわからずに、次々と売り買いの玉を建て、

にっちもさっちもいかなくなってパニックになった挙句、

根拠もないの「イチかバチか」の大勝負に出るパターン。

断言しますが、これは必ず破滅します。

今の相場環境を冷静に見渡す限り、今日、明日ちょっと上がっても、

「ゆるやかな下げトレンド」が継続すべき地合だとは考えておりますが、

何が起きるかわからないのが相場というものです。

今朝の時点ではどちらに行くか断言する材料がありませんので、

「売るべし、買うべし、休むべし」の「休むべし」を採用し、

すっきりさせたアタマで相場状況を眺めることとします。

前号メルマガ(第52号:4月19日発行)で書いたように、

まもなく「転機候補」がやってきますから、そう、焦ることもありません。

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